ガーデニングの本場と言われる英国では、年に数回個人の庭をチャリティのために公開するという「オープンガーデン」が盛んに行われています。
N.G.S.「The National Gardens Scheme Charitable Trust(ナショナル・ガーデン・スキーム)」という組織により、公開される庭の場所や日程をまとめたのが「GARDENS
OF ENGLAND AND WALES」という本。通称『イエローブック』と呼ばれ、英国民に親しまれています。 この『イエローブック』には、3500以上のガーデンが掲載されており、各々目当ての庭を訪ね歩き、庭を楽しみ、感謝の意をチャリティーで表します。
丹精こめたお庭を公開することが社会に役立つという、英国のN.G.S.(The National Gardens Scheme)の取り組みに感銘し、日本でもその様な輪が小さいながらも広がって行くことを願いながら、1997年に岩手ではじめてのオープンガーデンをスタートしました。
ところが、伝統のないところに異国の文化をもってくるということはとても大変なことでした。オープンガーデンとはどんなものなのか、公開する側も見る側も楽しくできるにはどうしたら良いのかを考えながら、岩手にあったオープンガーデンのあり方をみんなで考え、その普及とガーデナーの交流の場にしていこうと、1997年に「オープンガーデンいわて」を発足させました。
オープンガーデンいわてでは公開されるお庭に募金箱を設置し、ご来場いただいた皆様に100円以上のご寄付をお願いしています。この募金は全額、「日本盲導犬協会」、「グリーンバンク」など公開庭主様の希望する慈善団体に寄付させていただいております。
このようにチャリティーを活動の基本としたオープンガーデンいわての活動は、よりイギリスの活動に近いものと思います。
いつか、イギリスのイエローブックのような本が出来るくらい、岩手に日本に庭園公開福祉活動としてのオープンガーデンが広がるように 、岩手のガーデナーの輪がオープンガーデンを通して広がっていくことを願っています。 |